数と式

【現役高校数学教師が解説】単項式と多項式の違い【数Ⅰ】【数と式】

こんにちは!

このサイトを運営しているサイエンスと申します。

今回は「単項式と多項式の違い」について解説していきたいと思います。

こんな方にオススメ!

中学生・高校1年生

高校数学を1から勉強しようと考えている人

この記事は、上記のような方向けに作成していますが、

単項式と多項式の違いなんて知らなくても問題ないぜ・・・!

と思っている人も、この記事を読めば新たな発見があるかも!?

単項式と多項式の違い

では、早速単項式と多項式の違いについて解説していきます。

単項式:項が1つだけの式

多項式:項が複数ある式

文字通りに解釈すれば、この説明でも間違っていないのですが、

いや、全然分からないんですけど・・・

という声が聞こえてきそうですね(笑)

もう少し分かりやすい説明にすると、

ポイント!

単項式:数や文字の積で表される式
 (例)\(2a\),\(x^2y^3\),\(x\),\(5\) など

多項式:単項式の和で表される式
 (例)\(x+1\),\(x^2-2x+3\),\(-2x^3-5\) など

となります。

単項式について

まず、単項式について解説します。

単項式とは、「数や文字の積で表される式」のことで、\(2a\),\(x^2y^3\),\(x\),\(5\) などが当てはまります。

単項式は積(=かけ算)で表しますが、\(2a\),\(x^2y^3\) に関しては、「文字式の表し方」を理解できていれば、特に問題ないかと思います。

※文字式の表し方について復習したい方は、こちらの記事を参考にしてください。

【現役高校数学教師が解説】文字式の表し方【数Ⅰ】【数と式】 こんにちは! このサイトを運営しているサイエンスと申します。 今回は「文字式の表し方」について解説していきたい...

なお、\(\displaystyle \frac{x}{2}=x÷2=x×\displaystyle \frac{1}{2}\) と変形できるので、分数の場合も単項式とみなすことができます。

このことから、

割り算(商)はかけ算(積)に直すことができる

と考えることができますので、この機会に再確認しておきましょう!

また、\(x\) や \(5\) に関しては、\(x=1×x\),\(5=1×5\) と解釈できるので、数・文字だけの場合も単項式として扱うことができます。

多項式について

次に、多項式について解説していきます。

多項式とは、「単項式の和で表される式」のことで、\(x+1\),\(x^2-2x+3\),\(-2x^3-5\) などが当てはまります。

しかし、\(x^2-2x+3\) などのような差(=引き算)が含まれている場合は、少し見方を変える必要があります。

要は、差の形をどうにかして和の形にしたいので、

  \(x^2\)\(-2x\)\(+3\)\(=x^2\)\(+(-2x)\)\(+3\)

というように変形すれば、全てが和の形になります。

一方、\(-2x^3-5\) のように、先頭が”-”の場合は、

  \(-2x^3-5=-2x^3+(-5)\)

と変形すればよく、わざわざ \(-2x^3=+(-2x^3)\) と変形する必要は特にありません。

引き算(差)は足し算(和)に直すことができる

単項式の場合と同様、こちらの考え方も併せて覚えておきましょう!

なお、「多項式は和の形にする」という考え方は、次回の記事に出てくる「項」の説明に必要になりますので、しっかりと理解しておいてください。

また、単項式と多項式をまとめて「整式」と呼ぶこともあります。

まとめ

お疲れ様でした!

「単項式と多項式の違い」について理解することはできましたか?

それでは、今回のまとめです。

今回のポイント

単項式:数や文字の積で表される式
 (例)\(2a\),\(x^2y^3\),\(x\),\(5\) など

多項式:単項式の和で表される式
 (例)\(x+1\),\(x^2-2x+3\),\(-2x^3-5\) など
合わせて覚えたい用語
整式:単項式と多項式を合わせたもの
合わせて覚えたいこと
①割り算(商)はかけ算(積)に直すことができる
②引き算(差)は足し算(和)に直すことができる

以上で、「単項式と多項式の違い」についての解説を終わります。

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最後まで読んでいただき、ありがとうございました!